少年時代のあの日

井上陽水の「少年時代」を聴くと、かつて生まれ育った情景をふと思い出す。

僕の育った街は愛知県北部に位置し、岐阜県との県境にある山の中だ。

夏は蒸し暑く、冬は刺すように寒い。

夏と冬の温度差はとても激しいものだ。

また、山の中なのでたくさんの生き物と共存するような地域でもある。

昔は野良犬にも追いかけられた、そんな地域でもあった。

小中学校も片道4キロのある道のりを毎日登下校。

ただ、中学は自損事故のあと、ほとんどは不登校であったり送迎が多かった。

夜は真っ暗になり、足元もよく見えないほど暗い。

そんな山の中に位置するド田舎だった。

街の方に行けば観光地としては栄えているが、それも僕が中学生前後のときからだったとは思う。

それまでは観光地とは言い難い場所でもあった。

ゲームも自分が手にしたのは小学4年の時。

それまでは図鑑やテレビ、工作などで遊んでいた。

みんながゲームをしていても買ってもらえることはなかった。

ゲームもない時代は毎日工作したり、絵を描いたり、望遠機や双眼鏡で天体観測をしたり、虫取りをしたり、ザリガニ釣りをしたり、いろんなことをやっていた。

ラジコンにハマった時期もあり、ラジコンでひたすら遊んでいた時期もあった。

また、実験なども好きなだけしていたと思う。

危ないこと以外は何でもやったと思う。

若干危ないこともしたこともあったが。

その時はたしか、毎日図鑑を読んでいた。

おかげで図鑑はある程度暗記してるほどだった。

そんなこんながあのときにはあったな、と少年時代の曲を聴くとふと思い出す。

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